【設計製図】製図試験に持ち込んだ道具について。合格までに合計100枚近く描いて最終的に残ったものは。

一級建築士

学科試験に合格し、これから設計製図の道具を揃えるという方の参考になればと、試験に持ち込んだ製図道具をまとめました。私は製図試験は2度目で合格し、それまでの期間で90数枚の図面を描きました。令和5年の試験からペンケース等の持ち込みが禁止され、最小限の製図道具で試験に挑む必要がありました。

Aさん
Aさん

これから製図道具一式揃えるんですが、受験におすすめはありますか?

ぱんちょ
ぱんちょ

図面を描く中で自分にあったものに変えていくと良いと思いますが、参考までに私の製図道具をお見せします。

平行定規(製図板)

平行定規(製図板)

まずは平行定規(製図板)です。

武藤工業(MUTOH) UM-06N3

こちらは大学から使っていたもので、2級建築士の試験で使用してそのまま1級建築士の試験のために持ていました。これしか使ったことありませんが、困ったことは一度もありませんし、こちらで十分だと思います。他の受験者の平行定規も大差なかったように思います。

今は後継版が出ていますね。

平行定規の下に入れて角度をつけるための枕とか呼ばれたりするものです。
ダイソーで売っている発泡スチロールのブロックです。

試験前日や当日に資格学校が三角柱にできるダンボールを配ってますいますが、目的は同じです。

私自身もそうでしたが、受験会場が大学だったりすると、教室の個別の机でなく、講義室の長机で机の奥行きが平行定規程もなく、角度をつけるスタンドがはみ出してしまいます。それでこちらの枕を使って角度をつけるわけです。ブロックについてる凹みはスタンドを立てた跡ですね。

テープ

テープ、平行定規に図面を固定するのに四隅に貼ります。

Scotch メンディングテープ

貼って数時間後に剥がすのちょうどよい粘着力でした。ホルダーがあると切り口がわかりやすいです。

筆記用具

シャーペン

私が最終的に使用していたのはメインが以下の2本です。

ぺんてる グラフギア1000 PG1015(0.5mm用)
OHTO プロメカ500P SP-507P(0.7mm用) 

予備として1本
OHTO プロメカ500P SP-505P(0.5mm用)→生産終了してました…

シャーペンはもちろん製図用のものを使用したほうが良いです。通常のものより先端が細いので自分が引いた線がよく見えます。例えば壁の線が柱の線まできちっと引きているか確認できます。

ずっと製図を引いていると腕がパンパンになるので、少しでも軽いものがいいのではと、プラスチック製のシャーペンも試しましたが、体感としてはあまり変わりませんでした。

それよりペン先に少し重心がズレてるぐらいのほうが持ったときに線を引きやすかったので、アルミ、真鍮製のペンに落ち着きました。

線の濃さについては筆圧より、芯の濃さで対応したほうが良いと思います。試験までに何枚も図面を描きますから、本番前に腱鞘炎になってしまう人もいますので。

プロメカ500P の同等品として↓

シャーペンのグリップ

個人的におすすめです。

写真のシャーペンに巻いている黒いスポンジです。大きな文具店の「鉛筆」の付属品のコーナーにおいてありました。鉛筆用のを無理やりシャーペンに履かせました。

シャーペンのグリップ部分が少し太くなって、握りこまなくてすむようになりますので手が疲れにくいです。あとは接する部分が硬いので指が痛くなりにくくなると思います。

コンパス

こちらはお守りみたいなのものです。あれば安心できるというだけのものです。

コンパスはテンプレート以上に大きな円を描く必要がある場合のみに使います。正直いらない可能性大です。フリーハンドでも良いので。具体的には「直径〇〇mのスペースを確保すること」や、「半径○○mの樹木」などに使用します。

私の場合は、円を描くのが絶望的に下手だったので携帯していました。作図がきれいにできていると下手なフリーハンドの円って目立つんですよね。

シャーペンの芯

私はあまり筆圧が強くなかったので、0.5mm用も0.7mm用も2Bを使用していました。

三菱鉛筆 シャープ芯uni

個人的な感想なのですが、他のメーカーに比べて、サラサラしてるというか、良い意味でカサカサしているという印象です。線や文字を引き続けていると出る、芯の先端がツヤっぽくなる、キュッキュッという感覚が嫌いでこちらにしました。

それでいて芯もそれなりに強度があります。パキパキ折れる芯はストレスですよね。

消しゴム

消しゴムは3つ使用していました。見た目通り、消したい箇所、範囲の大きさに合わせて使い分けします。

トンボ鉛筆 MONOzero EH-KUR(丸形)
トンボ鉛筆 MONOzero EH-KUS04(角型)
プラス AIR-IN(大きい)

特におすすめは、MONOzeroです。
これがあれば線消し板が不要です。時間短縮になります。場所も取りません。平行定規の下の受け皿のところに置いておけます。線消し板は薄くて小さいので作図に夢中になるとなくなります。

ラインマーカー(フリクション)

私は3色で使い分けをしました。問題用紙に線引きをして、要点を整理するのに使用します。

PILOT フリクションライト

赤は図面に書き込まなければいけないもの。
黄は数字です。寸法、面積など。
青は計画上で配慮すべき内容を引いていました。

4色も5色も用意する必要はないと思います。試験会場の机におけるものは限られていますから。

定規

定規についてはこちらの3つです。

ドラパス 三角定規45°(目盛り付き 26cm)  → 通り芯、外壁線用。
バンコ 三角定規45°テンプレートプラス     → その他の線は全部コレ!
ドラパス テンプレート総合A(小)31-105 E-105 → 柱だけ。

上記のとおりです。

通り芯に使用する三角定規は60°のものを使用する方もいますが、個人的には外壁線にも使いたいので一回り小さい45°の方が扱いやすいです。

バンコの定規は持ち手があるので非常に使いやすいです。部分的にテンプレートを使用するときにもこちらで対応できます。

柱の□を連続して描くのは、バンコの定規よりドラパスのテンプレートのほうが扱いやすいです。具体的な違いは定規の厚みです。ドラパスのテンプレートのほうが薄く、バンコの定規のテンプレート部は少し厚く描いた線が見えづらいのです。

電卓

電卓。こちらはホームセンターで買ったものです。

個人的には小さいほうがいいと思います。小ささがわかるようにシャー芯のケースを並べました。大きなもののほうが打ちやすいかもしれませんが、エスキスが終わったあと邪魔になりそうなので。基本的な機能があれば十分ではないでしょうか。

手帳タイプで同サイズのものが↓

まとめ

全部広げるとこんな感じに

試験のときはここまで収めます

上に残っている三角定規や計算機は使用後、平行定規の裏にしまってしまいます。

道具は最小限に

一通りご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

試験当時まで自分が使用できる机の大きさはわかりません。平行定規の脇に1人分のスペースがあればラッキーですが、SNSの投稿など見ていると、平行定規を置くとそれであとはものを置けるスペースがないというケースもあるようです。持ち込みは最小限にするのが良いと思います。

また、自身が演習をこなす中で、周りの同じ受験生の道具を見せてもらうのも良いでしょう。

特に使用していることでストレスを感じるものは、違うものに変えてみるのをおすすめします。イライラすると焦りに繋がり、重大な見落としをしてしまう可能性もありますので。

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