合格基準点は相対的に決定しているので試験年度ごとに違います。各科目の合格基準点を満たすだけでも大変ですが、総得点では更に必要です。以下ご確認ください。
・直近3年の合格基準点は?
直近の3年間の合格基準点は次のようになっています。
○令和4年学科試験
計画:11/20 環境:11/20 法規:16/30 構造:16/30 施工:13/25
総得点:91/125 合格率:21.0%
○令和3年学科試験
計画:10/20 環境:11/20 法規:16/30 構造:16/30 施工:13/25
総得点:87/125 合格率:15.2%
○令和2年学科試験
計画:11/20 環境:10/20 法規:16/30 構造:16/30 施工:13/25
総得点:88/125 合格率:20.7%
基本的には各科目で過半数以上の点数が必要になり、総得点では7から8割弱の得点が必要になります。
・目標にすべき点数は?
資格学校などでは総得点で100点(8割)を目指すように指導されました。難易度の高かった年は87点(7割)で合格できている年もありますが、合格基準点を確保しつつ総得点で94点(7割5分)取れれば割と安心できるのではないかと思います。ただし、受験者の点数に合わせて合格基準点は変動しますからギリギリを目標にするのはやめましょう。
・学習中に陥りがちな考えに注意。
インプットが中心の序盤の学習から、アウトプットが中心の後半の学習に移ると、順調に学習を勧めてこられた方は急に点数が伸びるのを体感するタイミングがあります。これまでの苦労が報われるようで気が緩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
そこで気をつけていただきたいのが、合格基準点で満足しないことです。
当然すぎるお話に感じますでしょうか。そう感じておられる方は大丈夫だと思いますが、私を含め同じような考えで不合格が続いた方は多いのではないでしょうか。
合格基準点付近は最も受験者の数が多くなると言われています。そのなかで20%弱だけが学科を合格します。そのため総得点で1点、2点足りなかっただけと嘆く方が多いのです。その1、2点を決めるの試験元です。
運良く合格できる方もいらっしゃると思いますが、試験元の采配に左右されない得点力が必要になります。そのためには、模試や演習等の総得点で合格基準点の+5点を取れるまで油断せず、学習の手を緩めないことをおすすめいたします。
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