ストレート合格という記事が飛び交う中、30代でやっとのおもいで合格した学科試験。これから学習を始めるという方に後悔しないために私の数々の経験からお話させていただきます。参考になればうれしいです。
・唯一満点が狙える科目。
よく言われることですが法規は満点が狙える科目です。
これは事実です。単純に解答が持ち込み可能な法令集に書いてあるからです。限られた時間で正解枝を引くことができれば満点が取れるというわけです。
もちろんそんな簡単な話ではないわけで、実際は全くと言っていいほど時間が足りなくなります。これを学習により時間内に解けるようにするのです。
・法規をあとまわしにしない。
仕事として法令集を扱わない限り、なかなか馴染みのない法規。正誤を判断するにもいちいち法令集をひかないといけないため学習に時間がかかります。
他の科目の倍はかかりますから他の学習と同様の学習時間で計画すると試験までに学習が完了しなくなります。
また学習をすすめていると、時間がかかるために法規だけが予定通り進まないということになりがちです。その場合においても法規が遅れないように他の科目の時間を割いてでもまずは法規の学習を完了させる必要があります。
受験される方のほとんどがお仕事をされている状態での学習になると思いますが、長い学習期間で仕事やプライベートが忙しくなり予定通りの学習が取れなくなることがあると思います。
そのしわ寄せを最後の追い込みで吸収しようにも残された科目が法規では追い込みようがなくなってしまいます。基本的に暗記して解く科目ではないからです。
その段階になって学習に割いた時間が足りなかったのだと気づくわけです。
・法規の学習の段階について。
法規の学習の進捗には段階があると考えています。自身の体感なのであしからず...。
①過去問の問題集を一周し終える。
これだけでも学習期間の大半を使用していると思いますが、それが第一段階だと思います。この段階で時間をかけても丁寧に解いていれば時間は足りなくなりますが、20点前後は得点できるようになっていると思います。
②苦手分野をさらにもう一周する。
苦手な分野で問題の傾向がつかめる程度になっていれば、20点前半(8割弱)は取れるようになっているのではないでしょうか。この段階においても時間は不足していて全問解答しきれないくらいではないでしょうか。
③問題の解き方を工夫して1年分を通しで時間を測って解答する。
繰り返し学習しているうちに法令集を引かなくても回答できる問題枝や、全枝確認しなくても最初に確認した枝が正解枝だとわかる問題だったりがでてきます。全枝引かずに解答だと思う枝が出た段階で次に進み一旦全て解答し、自信のなかった問題を順番戻って確認していくという方法です。もちろん全枝引ける時間が確保できる方もいると思いますが、時間の足りなかったという方は試してみてください。
私はこの段階を踏んで令和4年の学科試験で法規を9割得点できました。過去問だったら満点は取れました。
・総得点を稼ぐためにはほぼ必須。
いかがでしたでしょうか。何を当然のことをと思われた方、もっといいやり方があるよという方もいらっしゃると思いますが、個人的な経験なのでご容赦ください。
受験される方には構造や施工が得意で法規に重きを置く必要がない方もいらっしゃると思いますが、多くの方は法規が一番の得点源にされると思います。
総得点では8割近い点数が必要になりますから9割、もしくは満点近く取れることはほぼ必須だと思います。
計画や環境のような初見の多い科目とは違い、学習した知識で対応できますからこれから学習される方はぜひ参考にしてください。今回の記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
コメント