今回は昨年の設計製図の学習を振り返って反省していることを皆様と共有したいと思います。学科を合格された方は私のようにはならないように...。
・学習のピークを早めに持ってくるべきだった。
学科試験に合格しましたら、設計製図の学習に移るわけですが、そこで資格学校の講座も一息ついたような雰囲気になりました。
作図については、「まずはトレースから入り慣れていきましょう。」「エスキス、プラン作成についてもこういった切り口で考えていってください。」といった感じで誘導に従って流されていくような感じで始まりした。
その後もアドバイスをいただきながら、学習を進めていったわけですが、試験までの講座の回数というのは決まっているわけです。言われたとおりに描けば、言われた通りの設計製図になるわけですが、添削による気付きが少ないのです。しかも添削してもらえる回数は決まっています。
ですからこれから設計製図を始められる方はできるだけ早い段階で設計製図の流れをつかみ、数少ない添削の機会を有効に使っていただきたいのです。
初歩的な指摘内容でなく、合格するための詰めの段階の厳しい添削を何回受けられるかというのが大事だったんだと反省しております。
・作図力は確かに向上したんだけど...。
指導の仕方は資格学校によってそれぞれ、また各地の学校によっても多少の違いはあるでしょう。私の学校では授業中の課題についても、宿題についてもプラン作成のためのヒントが入りました。
ヒントのおかげでプラン作成については順調に進むのですが、0から1を生み出す発想が成長しない、機転を利かせたプランの修正がうまくできないといった状態に陥ってしまいました。
そのためヒントが出ない模試や実際の試験ではエスキスがうまくいかないという方が私以外にもいました。当時はそれを雰囲気に飲まれたとか、意地悪な問題だったとか別な理由のせいにしていました。
最後の講座の頃には、同じ教室で学習するほとんどの方が作図の時間を3時間以内におさめられるようになっていましたが、教室の設計製図試験の合格率は3割でした。
エスキスの力をつけるためには、どれだけ自分で考えて計画したかが大事だと思います。そのために、例えば、アドバイスに沿った計画と別の計画の図面をもう1枚描いて提出するくらいのことをすればよかったと反省しています。実際、学科の学習と比べればそれくらいの余力はありました。
・資格学校を選ぶ際は慎重に...。実際の合格率は?
資格学校の資料を見ると、「合格者の何割が当校の生徒です」などよくありますよね。もちろん事実だと思いますが、同じ学校でも支店により講師により差はあると思います。
実際、私が通っていた教室は設計製図の合格率は3割でした。これは2年目以降の受験者も含めてです。
一方、同じ学校でも支店が違えば合格率が5割だったり。同じエリアでも学校が違えば8割だったりしました。これは2年目の資格学校を選ぶ際に周りの合格した方に聞いて回りました。
資格学校はどこも安くありませんから、後悔しないようにこの程度の内容は予め周りに聞いておいてもいいかもしれません。自分の実力を棚に上げてお恥ずかしい話ですが、資格学校のせいだと言いたいわけでなく、合格に必要な能力を自分で見極めて身につけなければならないということです。
今年は少なくとも教室で1番になるつもりで学習しておりますので、今年受験される方は一緒に頑張りましょう。
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